街中に佇む、「卯蕎」の白い看板。 初めて見る看板に心を惹かれ、黄色いのれんをかき分ける。 足を踏み入れた中に広がる、 予想だにしないモダンでスタイリッシュな店内に、思わず息を飲む。 風流な器を目で楽しみながら、ざるに盛られたなめらかな蕎麦を、 音を立てて勢い良くすする。 出汁の豊かな香り。つるりと小気味よく喉を抜ける蕎麦。 脳裏に浮かぶ、いつしか食べたあの名店の情景を反芻しながら、 目の前のそれを夢中ですすっていた。
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手打蕎麦 卯蕎
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